page.title=Java 8 の言語機能
page.keywords="android N", "Java 8", "Jack"
@jd:body

<div id="qv-wrapper">
  <div id="qv">
    <ol>
      <li>
        <a href="#supported-features">サポートされる Java 8 の言語機能と API</a>
      </li>
      <li>
        <a href="#configuration">Java 8 の機能と Jack ツールチェーンの有効化</a>
      </li>
    </ol>
  </div>
</div>

<p>Android N 向けのアプリを開発する際は、Java 8 の言語機能をご利用いただけます。このページでは Android N Preview でサポートしている Java 8 の新言語機能や、それらを利用するためのプロジェクトの正しい設定方法、想定される既知の問題についてご紹介します。




</p>

<p>これらの機能を使うには、Android Studio 2.1 と Android N Preview SDK をダウンロードしてセットアップし、Jack ツールチェーンと最新の Gradle 用の Android Plugin を準備する必要があります。

Android N Preview SDK をインストールしていない場合は、<a href="{@docRoot}preview/setup-sdk.html">Android N 向けの開発準備</a>をご覧ください。
</p>



<p class="note">
  <strong>注:</strong>Android N プラットフォーム向けのアプリを開発する際は、必ずしも Java 8 の新言語機能を使う必要はありません。
Java 8 の言語機能を使用せずにコーディングしたい場合は、プロジェクトのソースを保持して、ターゲットの互換性の指定を Java 7 にしておくこともできます。ただし、Android N プラットフォームでビルドするときは、必ず JDK 8 を使用してコンパイルしてください。



</p>

<h2 id="supported-features">
  サポートされる Java 8 の言語機能と API
</h2>

<p>
  Android ではまだ Java 8 の全言語機能はサポートしていません。現時点で Android N Preview 向けのアプリを開発する際にご利用いただける機能は、以下のとおりです。


</p>

<ul>
  <li>
    <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/tutorial/java/IandI/defaultmethods.html">デフォルトおよび静的インターフェースのメソッド</a>

  </li>

  <li>
    <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/tutorial/java/javaOO/lambdaexpressions.html">ラムダ式</a>（API レベル 23 以前でも利用可能）

  </li>

  <li>
    <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/tutorial/java/annotations/repeating.html">反復アノテーション</a>

  </li>

  <li>
    <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/tutorial/java/javaOO/methodreferences.html">メソッド参照</a>（API レベル 23 以前でも利用可能）

  </li>
</ul>

<p class="note">
  <strong>注:</strong>以前のバージョンの Android でラムダ式とメソッド参照をテストするには、{@code build.gradle} ファイルに移動し、{@code compileSdkVersion} と {@code targetSdkVersion} を 23 以前に設定します。


これらの Java 8 機能を使用するには、<a href="#configuration">Jack ツールチェーンを有効にする</a>必要があります。

</p>

<p>
  さらに以下の Java 8 言語機能の API もご利用いただけます。
</p>

<ul>
  <li>リフレクションおよび言語関連の API
    <ul>
      <li>
        <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/lang/FunctionalInterface.html">
        {@code java.lang.FunctionalInterface}</a>
      </li>

      <li>
        <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/lang/annotation/Repeatable.html">
        {@code java.lang.annotation.Repeatable}</a>
      </li>

      <li>
        <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/lang/reflect/Method.html#isDefault--">
        {@code java.lang.reflect.Method.isDefault()}</a>
      </li>

      <li>以下のような反復アノテーション関連のリフレクション API
      <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/lang/reflect/AnnotatedElement.html#getAnnotationsByType-java.lang.Class-">
        {@code AnnotatedElement.getAnnotationsByType(Class)}</a>
      </li>
    </ul>
  </li>

  <li>ユーティリティ API
    <ul>
      <li>
        <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/util/function/package-summary.html">
        {@code java.util.function}</a>
      </li>

      <li>
        <a class="external-link" href="https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/util/stream/package-summary.html">
        {@code java.util.stream}</a>
      </li>
    </ul>
  </li>
</ul>

<h2 id="configuration">
  Java 8 の機能と Jack ツールチェーンの有効化
</h2>

<p>
  Java 8 の新言語機能を使うには、新しい <a class="external-link" href="https://source.android.com/source/jack.html">Jack ツールチェーン</a>も必要です。
この新しい Android ツールチェーンは、Java 言語のソースを Android で判別可能な dex バイトコードにコンパイルします。さらにこのツールには独自の {@code .jack} ライブラリ フォーマットがあり、再パッケージ化、縮小、難読化、Multidex など、ほとんどのツールチェーン機能に対応しています。




</p>

<p>以下は、Android の DEX ファイルのビルドに使用する 2 つのツールチェーンの比較です。</p>
<ul>
  <li>以前の javac ツールチェーン<br>
  <b>javac</b> ({@code .java} --&gt; {@code .class}) --&gt; <b>dx</b> ({@code
  .class} --&gt; {@code .dex})
  </li>

  <li>新しい Jack ツールチェーン<br>
  <b>Jack</b> ({@code .java} --&gt; {@code .jack} --&gt; {@code .dex})
  </li>
</ul>

<h3>
  Gradle の設定
</h3>

<p>
  プロジェクトで Java 8 の言語機能と Jack を有効にするには、モジュール レベルの {@code build.gradle} ファイルに以下の内容を記載します。

</p>

<pre>
android {
  ...
  defaultConfig {
    ...
    jackOptions {
      enabled true
    }
  }
  compileOptions {
    sourceCompatibility JavaVersion.VERSION_1_8
    targetCompatibility JavaVersion.VERSION_1_8
  }
}
</pre>

<h3 id="known-issues">
  既知の問題
</h3>

<p>
  <a href="{@docRoot}tools/building/building-studio.html#instant-run">Instant Run</a> は、現段階では Jack と併用できません。そのため新しいツールチェーンの使用中は無効になります。


</p>

<p>Jack はアプリのコンパイル中に中間クラスファイルを生成しないため、中間ファイルに依存するツールは現在 Jack と併用できません。
このようなツールの例は以下のとおりです。
</p>

<ul>
  <li>クラスファイルに作用する Lint Detector
  </li>

  <li>アプリのクラスファイルを必要とするツールやライブラリ（JaCoCo での計測テストなど）

  </li>
</ul>

<p>Jack の使用についてその他の不具合がありましたら、<a href="http://tools.android.com/filing-bugs">バグの報告</a>をお願いします。</p>